


Tea Time ちょっとひと息いれよう
「例えば実例を挙げると」 「過信しすぎると」 「一番最後」……
これらはどれも、意味が重なって冗長になってしまっている表現の一例です。
今回は、知らず知らずのうちにやってしまいがちな“意味がかぶる言い回し”の見つけ方と、すっきり添削するコツを例文付きでご紹介します。

例1:「例えば実例を挙げると」
📌 添削前:「例えば実例を挙げると、過去の案件で同じようなトラブルが起きています。」
✏️ 添削後:「実例を挙げると、過去の案件で同じようなトラブルが起きています。」
「例えば」と「実例を挙げると」はどちらも“例を示す”という意味。両方使うと、同じことを二重に言っている印象に。どちらかに絞るだけで、文章がスッキリします。
例2:「過信しすぎると」
📌 添削前:「自分の判断を過信しすぎると、ミスに気づけなくなります。」
✏️ 添削後:「自分の判断を過信すると、ミスに気づけなくなります。」
「過信」はもともと“信じすぎる”という意味を含んでいるので、「しすぎる」と重ねると意味の二重化になります。「過信する」でじゅうぶん伝わります。
例3:「一番最後」
📌 添削前:「一番最後に確認すべきなのは、提出期限です。」
✏️ 添削後:「最後に確認すべきなのは、提出期限です。」
「最初」「最後」などはすでに“順位が最も端であること”を示している単語。そこに「一番」をつけると意味がかぶってしまいます。テンポをよくするためにも、シンプルな表現が効果的です。

無駄な重複を省くと、文章はもっとスマートに、わかりやすく、読みやすくなります。
あなたの文章、“ちょっと言いすぎてないか”見直してみませんか?



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