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コラム~文章力:丁寧 vs 強調──文章に差が出る“倒置法”の使いどころ

Tea Time ちょっとひと息いれよう

──文章の語順を入れ替えて印象を変える「倒置法」。

使い方次第でビジネスでも言葉の響きが大きく変わります。丁寧さとの違いを具体例で紹介します。

同じ意味なのに、印象が違う3つの例。

例1:前向きな意思表明

丁寧な表現では、控えめながらも意志が伝わります。

👌丁寧:「その難しい新PJにあえて挑戦したい」
倒置にすると意志が際立つ。リーダーの立場からの発信に効果的。

🫵倒置:「あえて挑戦したい、その難しい新PJに。」


例2:注意喚起

丁寧な順は協調的で、事務的な連絡に適しています。

👌丁寧:「資料の誤字脱字には、気をつけてください。」
“注意してほしい”という感情がダイレクトに伝わり、やや強めの印象になります。

🫵倒置:「気をつけてください、資料の誤字脱字には。」


例3:改善提案

丁寧な表現は柔らかく提案するニュアンスがあり、上司や顧客への意見表明には適しています。

👌丁寧:「現状の進め方に、少し見直しの余地があるかもしれません。」
倒置は断定的で、上から目線・批判的に聞こえるリスクがあります。

🫵倒置:「見直すべきです、今のやり方を。」


裏技:文字は丁寧に、声は強く。プレゼンでは“倒置読み”をしてみる!

実は倒置法は話し言葉として使う方が効果的です。
たとえばPowerPointのスライドには、丁寧な順序でわかりやすい文章を載せつつ、
読み上げるときだけ倒置表現に変えることで、語りに強さと熱意を加えることができます。

スライド:
「その難しい新PJに挑戦します」

口頭では:
「あえて挑戦したい、その難しい新PJに!」


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