
Tea Time ちょっとひと息いれよう
ミスの原因は細部より“流れ”に宿る
― 広い視点で聞き出す技術 ―
仕事でミスが起きた時、私たちはつい「どこで」「なぜ」失敗したのか、細部から掘り下げてしまいます。
しかし、そのやり方は、ときに本質から遠ざかります。
細かく聞けば聞くほど、相手は“取り調べ”のように感じ、
事実よりも「怒られない説明」を選んでしまうことがあるのです。
🤔まず問うべきは「全体の流れ」:
優れた聞き手は、最初にこう尋ねます。
「まず、どんな状況でこの仕事が始まりましたか?」
「ゴールはどう捉えていましたか?」
「進める中で、どんな判断をしました?」
全体の流れを語ってもらうと、
決定の流れや思考の癖、環境要因が自然と見えてきます。
🤔細部は“後から”でいい:
細かい事実確認は、全体像が見えた後に行うほうが効果的です。なぜなら、ミスの多くは特定の一点ではなく、“流れの中”に潜んでいるからです。
・ 認識のズレ
・ 情報の断絶
・ 判断基準の錯誤
・ 優先順位の誤り
・ 役割期待の不一致
こうしたポイントは、全体を辿ったときにしか浮き上がりません。
😀聞く目的は「責めること」ではない:
原因追及の目的は、責任を押し付けることではなく、再発を防ぐこと。
そのためには、
真実が語られる空気と、広い視点での理解が欠かせません。
まとめ:
- ミスを聞くとき、細部から入ると本質を見失う
- まずは“流れ”と“背景”を聞く
- 全体像が見えたあとに、細部を確認する
- 目的は「責める」ではなく「再発防止」
原因は、点ではなく線に宿る。
だから、まずは線を描いてもらう。



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