


Tea Time ちょっとひと息いれよう
~依頼文~
お客様や目上の方であれば、恐縮の気持ちからついつい回りくどくなってしまう…
今回は「何をどうして欲しいか」が、パッと伝わる依頼文の書き方と、よくある“慎重すぎて逆に伝わらない”文の直し方をご紹介します。

◆ 鉄則:
「何を」「どうしてほしいか」の2軸で書く
例(悪い):
すみませんが、例の資料の件で一つご相談がございます。直前で申し訳ありませんが、明日までに資料案をお手数ですがPDF形式でこちらに送付してください。
📌 例(良い):
明日までに資料案をPDFで送ってください。
最初の一文は、相手が真っ先に知りたいことのみ記載しましょう。相手は、「自分が何をすべきか」だけ知りたいのです。
慎重な言い回しは要点のあとに添える形にします。
例:「主旨」の一文のうしろに「配慮」を添える
そうすれば、配慮文章がどんなに冗長でも文章はすっきりするし、気持ちも込められるし、伝わりやすくなります(読みやすくなります)。
例(悪い):
タイトなスケジュールで急かすかたちとなり恐縮です。顧客との打合せの日時変更の都合で、来週までにドラフト版を用意するひつようがあります。ご準備ください。どうぞよろしくお願いいたします。
📌 例(良い):
来週までにドラフト版をご提出ください。
タイトなスケジュールで急かすかたちとなり恐縮ですが、顧客の都合です。どうぞよろしくお願いいたします。
「まず言うべきこと」を前に、「気遣い」は後にしましょう。
ビジネスの文書は「配慮の丁寧さ」よりも「行動の明確さ」が優先です。
◆ よくあるNG例と修正文:
❌ NG:
先日ご提示いただいたご提案資料について、社内での確認を経て、いくつか内容を調整させていただければと存じます。
具体的には、以下3点について修正をご検討いただけますでしょうか。
・構成案を第2案へご変更いただく点
・納期を1週間前倒しいただく点
・費用項目をより明確にご記載いただく点
詳細は添付資料にて補足しております。
お忙しいところ恐縮ですが、4月19日(金)までにご確認の上、ご返信をいただけますと幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。
📌 添削後:
貴社ご提案資料について、3点の修正のご依頼です。
・構成案を第2案に変更
・納期を1週間前倒し
・費用項目の明示を追記
詳細は添付を参照してください。
期限:4/19(金)
期限短くて申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

依頼事項は、まずは「何をどうしてほしいか」の一文を決めてから、書き始めてみましょう。



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