
Tea Time ちょっとひと息いれよう
担当者が異動することになりました。
資料も、プログラムも、手順書も、きれいに残っています。
しかも、すべてAIを使って作ったそうです。
これなら引き継ぎも簡単だろうと思ったら、後任から質問が出ます。
「なぜ、この方法にしたのですか?」
「この数字の根拠は何ですか?」
「問題が起きたら、どこを確認すればよいですか?」
返ってきた答えは、
「AIがそう作ったので、そこまでは……」
成果物は残っている。
しかし、判断の理由が残っていない。
これまで属人化とは、「その人にしか分からない仕事」でした。
これからは、担当者本人にも分からない、新しい属人化が生まれるかもしれません。
AIとの会話履歴を残せばよい、というだけでもありません。
長いやり取りの中で、何を採用し、何を捨て、どこを人が確認したのかが分からなければ、後任は同じ判断ができません。
AIに任せるほど、人が残すべきものは増えます。
「何を求めたか」
「なぜこれを選んだか」
「どこまで確認したか」
「問題が起きたら何を見るか」
AIが成果物を作ってくれる時代。
引き継ぐべきなのは成果物だけではなく、人が行った判断なのだと思います。



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