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コラム~AIの真価が進むことで、ペーパーレスの先に『紙への回帰』があるかもしれない

Tea Time ちょっとひと息いれよう

これまで私たちは、紙の業務を少しずつデジタルへ移してきました。

申請書、決裁書、議事録、契約書。
検索できる。共有できる。どこからでも確認できる。

ペーパーレス化は、確かに仕事を便利にしました。

ところがAIが発展すると、この「便利に扱えること」が別の意味を持ち始めます。

AIに資料を読ませれば、必要な情報を探し、要約し、別の資料と結びつけてくれる。
その一方で、機密情報や個人情報まで、どこまでAIに触れさせてよいのかという問題が生まれます。

すると、金融・公共・研究開発など、特に慎重さが必要な業務では、

「これはデジタル化しない」
「この資料はAIの参照対象から外す」
「重要な確認だけは紙で行う」

という判断も出てくるかもしれません。

もちろん、紙なら安全という話ではありません。

紙は紛失します。持ち出されます。コピーもできます。
デジタルにも、権限管理や暗号化、監査記録という強みがあります。

それでも、すべてを便利につなぐことが正解だった時代から、あえて切り離すことにも価値がある時代へ変わりそうです。

これから必要なのは、「紙かデジタルか」という二者択一ではありません。

何をデジタルに載せるのか。
誰に見せるのか。
どこまでAIに参照させるのか。
そして、何をあえてつながないのか。

AIの発展によって、ペーパーレス化の一部に原点回帰が起きる。

それは後退ではなく、情報との距離を設計し直すための前進なのかもしれません。


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