
Tea Time ちょっとひと息いれよう
これから、エンジニアの職場で、こんなやり取りが増えていく気がします。
先輩が後輩に言います。
「もっとAIを使ったほうがいい」
「これからはAIを活用しないと」
そこで後輩は、AIを使ってプログラムや設計書を作ります。
すると今度は、先輩からこう言われます。
「AIを使えとは言ったけど、そうじゃない」
「そのまま使わないで、ちゃんと自分で考えて」
後輩は内心、こう思うでしょう。
「使えって言ったじゃん!」
先輩の言い分も分かります。
AIにすべてを任せてほしいわけではない。AIを使って効率を上げながら、内容を理解し、間違いがないか確認し、最後は自分で判断してほしいのです。
一方で、後輩からすれば、「AIを使え」と言われたから使っただけです。
問題は、AIを使ったことではありません。
先輩の言う「使え」と、後輩の「使った」が、同じ意味になっていないことです。
「どこまでAIに任せてよいのか」
「何を自分で考えるのか」
「どのように確認すればよいのか」
「最終的に誰が責任を持つのか」
ここを曖昧にしたまま、「AIを活用しよう」とだけ伝えると、先輩も後輩も不満を抱えることになります。
例えば、次のように目線をそろえておく必要があります。
「たたき台はAIに作らせてよい」
「分からない部分の調査にも使ってよい」
「ただし、内容を説明できる状態にする」
「出力結果は必ず確認し、最後は自分で判断する」
AI活用で大切なのは、単に「使うか、使わないか」ではありません。
何をAIに任せ、何を人が担うのか。
これからの先輩には、「AIを使え」と言うだけでなく、「どのように使ってほしいのか」まで伝えることが求められます。
そして後輩にも、「AIがこう答えました」で終わらず、「私はこう考えました」と言えることが求められます。
AIを活用する前に、まず人同士の目線をそろえる。
それが、これからの職場で最初に必要になる「AI活用」なのかもしれません。



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