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コラム~『AIに反対されたのでやめました』は正しい判断か?

Tea Time ちょっとひと息いれよう

新しい企画についてAIに相談しました。

すると、想定される問題が次々と出てきます。

費用がかかる。
経験者が少ない。
失敗する可能性がある。
関係者の理解を得にくい。

これだけ並べられると、だんだん不安になります。

そして最後に、

「総合的に考えると、現時点では見送ることを推奨します」

と言われる。

なるほど。では、やめておこう。

しかし後日、上司から「なぜ中止したの?」と聞かれて、

「AIに反対されたので」

とは、さすがに言えません。

そもそもAIは、本当に反対したのでしょうか。

こちらが不安材料を多く伝えれば、慎重な回答になります。
反対意見を求めれば、反対する理由を丁寧に並べます。

逆に、

「この企画を成功させる方法を考えて」

と聞けば、今度は前向きな案を出してくれるでしょう。

AIは、質問に応じてアクセルにもブレーキにもなります。

だから、AIの反対は「中止の決定」ではありません。
自分たちが見落としていたリスクを知るための材料です。

そのリスクは避けられるのか。
小さく試すことはできないか。
それでも挑戦する価値はあるのか。
失敗したとき、誰が引き受けるのか。

そこまで考えて、最後に決めるのは人です。

「AIに反対されたのでやめました」は、正しい判断とは限りません。

正しく言うなら、

「AIが示したリスクを検討し、私たちがやめると決めました」

でしょう。

AIに相談することと、AIに決定を預けることは違います。
便利な参謀が増えたからこそ、決断する人の役割は、むしろ重くなるのだと思います。


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