
Tea Time ちょっとひと息いれよう
新しい企画について会議をしました。
部長が説明し、課長がうなずき、若手も賛成する。
「では、この方針で進めましょう」
きれいにまとまりかけたところで、誰かがAIに聞きました。
「この企画が失敗する理由を挙げてください」
するとAIは、遠慮なく答えます。
「目的が曖昧です」
「担当者が決まっていません」
「スケジュールに余裕がありません」
「利用者の意見が反映されていません」
「成功の判断基準がありません」
さっきまで前向きだった会議室が、急に静かになります。
AIは、部長の顔色を見ません。
課長との人間関係も気にしません。
「今さら、それを言うのか」という空気も読みません。
だからこそ、人が言いにくい反対意見を平然と出せます。
もちろん、AIの指摘がすべて正しいとは限りません。反対するよう頼めば、必要以上に問題を並べることもあります。
それでも、全員が賛成したときこそ、AIに反対役を頼む価値があります。
AIに決定を任せるのではありません。
人間が決める前に、見落としている穴を遠慮なく突いてもらうのです。
事故が起きたあとにAIへ原因を聞くより、始める前に一度こう聞いておく。
「この計画、本当に大丈夫ですか?」



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